第1回:冬の結露の正体とは?|なぜ発生し、どう防ぐ?

◆ なぜ冬になると結露が発生するのか
冬の朝、窓ガラスにびっしりと水滴がついている――。
誰もが一度は経験したことがある「結露」。
実はこれは、住宅の断熱性能や換気環境が関係している現象です。
空気中の水蒸気は、温度が下がると水に変わります。
例えば、室温が20℃・湿度60%の空気が、
外気温5℃の窓ガラスに触れると、ガラス表面が冷たくなり、
その部分の空気中の水分が「水滴」となって現れる――
これが結露の正体です。
つまり、家の中の暖かい空気と、外の冷たい空気の“温度差”が大きいほど結露は起こりやすいのです。
◆ 放置するとどうなる?結露の影響
「拭けば済む」と思われがちな結露ですが、
実は放置するとさまざまなトラブルの原因になります。
① カビ・ダニの繁殖源になる

結露によって湿った窓まわりや壁紙は、カビやダニが繁殖しやすくなります。
これらはアレルギーや喘息、鼻炎などの健康被害を引き起こす要因に。
特にお子様や高齢者のいるご家庭では注意が必要です。
② 木材・断熱材の劣化
結露は見える部分だけではありません。
壁の内側や床下で発生すると、木材が腐朽したり、断熱材が湿気を吸って性能が低下します。
長期的には住宅の寿命を縮めてしまうリスクもあります。
③光熱費が上がる悪循環
結露が発生する家は、断熱性能が低く、熱が逃げやすい構造になっています。
そのため暖房効率が悪くなり、光熱費が上昇するという悪循環に。
◆ 結露を防ぐための3つの基本対策

① 換気で湿気を逃がす
もっとも基本的で効果的なのは、定期的な換気。
・キッチンや浴室の換気扇をこまめに回す
・窓を1日2〜3回、数分開けて空気を入れ替える
これだけでも、室内の湿度を10%前後下げることができます。
また、24時間換気システムの清掃や点検も重要です。
② 窓の断熱リフォーム
冬の結露の約7割は「窓」が原因です。
なぜなら、ガラスとアルミ枠は熱を通しやすく、外気温の影響を受けやすいからです。
効果的な改善策としては:
内窓(二重窓)設置:既存の窓の内側に樹脂製サッシを取り付ける
断熱ガラス交換:Low-E複層ガラスにすることで熱の伝わりを抑える
これらの工事は比較的短期間で完了し、結露軽減+断熱効果アップの両方が期待できます。
③ 室内の温度ムラをなくす
結露は、寒い場所ほど発生しやすいもの。
部屋の一角だけが冷えている場合は、そこに湿気が集まります。
床・壁・天井の断熱補強
すき間風を防ぐ気密リフォーム
サーキュレーターで空気を循環
これらの工夫で室内の温度差をなくし、「結露しにくい空気環境」をつくることができます。
🔷 中野区・杉並区の住宅で多い結露パターン
中野区・杉並区の住宅は、築20〜30年を超える木造住宅が多く、断熱材が薄い・窓が単板ガラスというケースがよく見られます。
特に、
北側の部屋の壁や押入れの裏
サッシ枠の下部
浴室やトイレの窓
などで結露が多発します。
こうした住宅では、内窓リフォーム+換気改善+部分断熱の組み合わせが効果的です。
🔷 まとめ|結露対策は“家の健康”を守る第一歩

結露は単なる見た目の問題ではなく、
「家の健康」と「人の健康」の両方に関わる重要なサインです。
早めの対策で、
カビ・ダニの発生を防ぎ 住宅の劣化を抑え
冬でも快適で清潔な住まいを保つことができます。
当社では、中野区・杉並区での結露・断熱改修を多数施工しています。
補助制度の対象となる場合もありますので、まずはお気軽にご相談ください。
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