第2回:ヒートショックを防ぐ住まいの工夫|浴室・脱衣所・廊下の温度差対策

◆ 冬に多いヒートショックとは?
寒い季節になると、浴室やトイレで倒れる事故のニュースを耳にします。
その主な原因が「ヒートショック」です。
ヒートショックとは、急激な温度差によって血圧や脈拍が大きく変動すること。
暖かい部屋から寒い脱衣所、さらに熱いお風呂へ──という温度差が、心臓や血管に強い負担をかけます。
特に中高年層では、
入浴中の意識喪失
脳卒中・心筋梗塞 などのリスクが高まります。
東京都福祉保健局の調査によると、冬季の家庭内事故死の約4割は浴室で発生しているといわれています。
「家の寒さ」は、見過ごせない健康リスクなのです。
◆ 温度差を減らすことが最大の予防策

ヒートショックを防ぐポイントは、家の中の温度差をなくすこと。
特に注意すべきは次の3か所です。
① 脱衣所・洗面所の寒さ対策


* 暖房機(脱衣所ヒーター・パネルヒーター)の設置
* 床の断熱リフォーム(冷えにくいフローリング材や断熱マット)
* 窓の断熱(二重窓・内窓で冷気の侵入を防ぐ)
浴室だけ暖かくしても、脱衣所が冷え切っていれば体への負担は大きいままです。
浴室と脱衣所の温度差を5℃以内に抑えるのが理想です。
② 浴室の断熱改修・暖房機能の強化
* 浴室暖房乾燥機の設置
* 壁・天井の断熱パネル化
* 窓の断熱ガラス交換
築20年以上の住宅では、浴室がタイル張り・単板ガラスのままというケースが多く見られます。
中野区・杉並区では、在来浴室からユニットバスへの改修+断熱施工で、
「浴室に入った瞬間のヒヤッと感がなくなった」と実感される方が増えています。
③ 廊下・トイレなどの“冷えの通り道”対策
* 隙間風を防ぐ気密性の向上
* 断熱材を追加した壁リフォーム
* 窓や出入口の冷気止め(内窓・カーテン・ドア下シール)
家全体の断熱性能を底上げすることで、暖房の熱が逃げにくい家になります。
これは、光熱費削減にもつながる“一石二鳥”のリフォームです。
◆ 中野区・杉並区でも補助金を活用した温度差対策が可能

東京都および各区では、断熱改修や浴室暖房設置などに対する補助制度が設けられている場合があります。
たとえば、
東京都「既存住宅における断熱改修支援事業」
杉並区「住宅エコリフォーム補助」
中野区「住宅改修支援事業」 などが代表的です。
いずれも年度によって内容や対象条件が変わるため、工事内容によっては補助対象となることもあります。
「うちのケースでは使えるのか?」「どんな工事が対象になるのか?」といったご相談も多く寄せられています。
当社では、これまでの実績をもとに、最適な補助制度の活用方法をわかりやすくご案内しています。
🔷 まとめ|“家の中の温度差ゼロ”が安心と健康を守る

ヒートショックは、冬だけでなく秋口の冷え込み始めにも起こります。
「寒さに慣れていない時期こそ注意」が大切です。
浴室や脱衣所の断熱・暖房改修を行うことで、
家全体の温度差が小さくなり、ヒートショックのリスクを大幅に減らせます。
当社では、中野区・杉並区での断熱・温度差対策リフォームを多数手がけています。
補助金の申請まで一括で対応いたしますので、
気になる方はお気軽にお問い合わせください。

👉 次回は「健康と省エネを両立!断熱・気密・換気のバランスリフォーム」について詳しくご紹介します。